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​編集業

登場人物:2人 (不問:2)

・立花    :不問

・野島    :不問

立花「頼まれてた動画の期限明日じゃないか!どうして教えてくれなかったんだ?」
野島「いや、滅茶苦茶余裕ぶっこいてたんでもう終わってるものかと。」
立花「すみませんねぇ!単純に忘れてたよ!ヤバイヤバイ。これ明日までに終わるか…?」
野島「じゃ、定時なんで帰りますね。」
立花「ちょいちょいちょい!このヤバイタイミングで帰るの?俺を置いて?」
野島「だって立花さんの自業自得ですし、残業代やっすいですし。」
立花「もうちょっとこう…人情とかさ、ない?」
野島「ないです。」
立花「わかった。特別手当を出そう。」
野島「ほう?」
立花「時給1500円だ!」
野島「お疲れ様でしたー」
立花「待った!2000…いや、2500出す!」
野島「はぁ、しょうがないなぁ。仕方なくこの僕が手伝ってあげますよ。」
立花「あれ?なんかおかしくない?俺が編集で君が助手だよね?」
野島「は?なにか?帰っていいんです?」
立花「なんでもないなんでもない!ありがとう!いやぁ助かるなぁ!」
野島「最初っからそういえばいいんですよ。」
立花「君段々口悪くなったよね?最初はもっとこう穏やかな感じの子だったよね?」
野島「猫被ってましたから。」
立花「見事に騙されたなぁ!」
野島「ほら、しゃべってないでとっとと編集しますよ」
立花「あ、はい。」
野島「それで、どこまで終わってるんですか?依頼の動画。」
立花「5秒。」
野島「死ねよ。」
立花「辛辣すぎない?」
野島「何を考えて生きているんですか?その頭蓋骨に脳みそ詰まってます?」
立花「追い打ちかけないでくれ…」
野島「これ明日までに間に合いますかね?無理じゃないです?諦めます?」
立花「さらっと諦める選択肢を進めるな。」
野島「いやだってこれ無理でしょ?明日の何時なんです?納期。」
立花「正午。」
野島「はい無理!絶対無理!馬鹿じゃないですか?夜ならまだしも正午?今から20時間もないじゃないですか。」
立花「私と君の力を合わせればきっと間に合う!」
野島「なに人の力当てにしてるんですか?アホなんですか?」
立花「頼む!君しか頼れないんだ!」
野島「はぁ。で、僕は何を担当すればいいんです?」
立花「助かる!俺が動画をつなぎ合わせるから字幕起こしをやってくれ。」
野島「嫌です。字幕面倒くさいので代わりましょう。」
立花「えぇ…いや、あの一応ほら、俺が受けた以来だからね?基本は俺がね?」
野島「じゃあ全部一人でやってください。お疲れ様でした。」
立花「ちょっ、待った!OK、君がメインで俺が字幕だ。」
野島「最初っからそう言えばいいのに。」
立花「ほんとどっちが雇い主なんだか…」
野島「なにか言いましたか?」
立花「いえ!なんにも!」
野島「はい、できたところから字幕つけてください。」
立花「え?早くない?」
野島「無駄な所省けばこんなものでしょう?立花さんの編集は無駄が多いんですよね。」
立花「君こんなに編集上手かったの?」
野島「まぁそれなりには。」
立花「なんで俺なんかの助手やってるの?」
野島「いじると楽しいから。」
立花「予想外の理由だった!」
野島「ほら、しゃべってる暇あったら字幕入れてくださいよ。」
立花「うわわ、もうこんなに…」
野島「自分の分終わったら帰りますからね。」
立花「あの…できれば他の所も手伝って欲しいんですが…」
野島「頼み方がなってないですね。」
立花「すまん。ダメダメな俺に力を貸してくれ。」
野島「くれ?」
立花「すみません!ダメダメな私めに力を貸してください!野島様!」
野島「キモ。」
立花「心が折れそう。」
野島「まぁ愉快だったので手伝ってあげますよ。感謝してください。」
立花「ありがとうございます!野島様ぁ!」
野島「うるさいので静かにしてくださいね。」
立花「うっす。」

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