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​悪も正義も世知辛い

登場人物:5人(男:1人 女:1 不問:3)

・レッド(表記赤):男性

・ホワイト(表記白)/戦闘員A(表記戦A):女性

・ブルー(表記青):不問

・沢庵 :不問

・戦闘員B(表記戦B):不問

沢庵「クワークワックワクワ!貴様らの食い物を全部沢庵に変えてやるクワー!」
赤 「そこまでだ!悪の怪人!」
沢庵「でたな!トリコロール!」
赤 「真っ赤な愛で世界を愛する!トリコロールレッド!」
白 「まっさら真っ白皆平等~トリコロールホワイト~」
沢庵「……あれ?」
赤 「……」
沢庵「あの……ブルーさんは?」
赤 「遅刻だ。」
沢庵「え?」
白 「ダルぃよねぇ。こっちはちゃんと時間厳しいのに出勤してるのにさぁ。ってかそっちこそ戦闘員の数少なくない?」
沢庵「え?嘘?戦闘員Bさん、戦闘員Aさんは?」
戦B 「まだバイトの時間じゃないので来てないっすよ。」
沢庵「えぇ…いうてもうそろそろ出勤時間でしょ。」
戦B 「あの人遅刻多いっすからねぇ、今日も遅刻かも。」
沢庵「はぁ…まったく最近の若い子はさぁ…とりあえずレインで連絡しといてもらえる?」
戦B 「了解っす。」
赤 「と、とりあえず戦闘、しとく?」
沢庵「ちょ、ちょっと待ってもらっていい?今遅れてるバイト来ると思うから。それよりそっちのブルーは大丈夫?事故とか?」
赤 「いや、ブルー大学生でさぁ、サークルやら講義やらでいっつも来ないんだよ。」
沢庵「え?本業じゃないんですかトリコロール。」
赤 「本業なのは俺だけでホワイトとブルーはバイト。」
沢庵「あーウチと一緒かぁ。」
戦B 「いや、自分バイトじゃなくて派遣っす。」
沢庵「あーそうね、派遣だったね。」
赤 「悪の組織も派遣とか使うんだ…」
沢庵「バイト募集してもこないからね、最近。」
赤 「あーこっちもそうだわ、今時皆正義の味方とかやんないんだよね。」
白 「今時正義の味方ってマジやべぇもん。」
戦B 「いやぁ、悪の組織も大概っすよ?親に言えねぇっすから。」
沢庵「やめて?そこの社員の俺もいるんだからね?」

SE:スマホの着信

白 「あ、ウチだ。」
赤 「ちょっと今仕事中だよ?」
白 「すんませーん。」
赤 「すみませんね、戦い中に。」
沢庵「いえいえ、こっちもぐだぐだしちゃってすんません。」
白 「あーウチそろそろ次のバイトの時間なんで乙です。」
赤 「え、噓でしょ?」
白 「今日早上がりって言ってましたよねぇ?」
赤 「いやでもさ、こんな状況なんだしちょっとくらい残業を…」
白 「いやいやいや残業とかないっしょ~、もう次のバイト先からレイン来てるんで~、乙です。」
赤 「え、いや、ちょっと……」
沢庵「……あの~今日はやめときます?」
赤 「いや…それは申し訳ないし……」
沢庵「でももうすぐウチのバイトくるから3対1になっちゃいますよ?」
赤 「あーそれはちょっときついかぁ。」
青 「ちーっす、あれ?ホワイトちゃんいないんすか?」
赤 「ブ、ブルー!」
青 「あれ?集合時間すぎてるっすよね?ホワイトちゃん遅刻っすか?」
赤 「お前が大遅刻かましたからもう帰ったよ。」
青 「え~マジっすか?今日飲み行こうと思ってたのに。」
沢庵「あの~」
赤 「あっすみません、こっち二人目来たんで何とかなりそうです。」
沢庵「あーよかった。そんじゃあこっちもう一人来る予定なんでそれが来たらってことで。」
青 「え~待たされるんすか?だりぃ。」
赤 「お前自分が遅刻してきといてそれは失礼だろ。」
沢庵「いや、お待たせして申し訳ない。」
赤 「そんな、こっちこそ部下の教育が行き届いておらず申し訳ございません。」
青 「レッドさんって敵となれ合うタイプだったんすねぇ、以外っすわ。」
赤 「正義の味方だから礼節もしっかりしなきゃいけないんだよ。」
青 「えーでも正義の味方が悪の組織となれ合うのってどうなんすかねぇ?」
赤 「急に正論を投げてくるんじゃない。」
沢庵「あーでもあんまりこうやってると街の人たちに変に思われちゃうかもしれないんで、ちょっと早いけどやりますか。」
赤 「いいんですか?バイトの人待たなくて。」
沢庵「遅刻してきたあいつが悪いんで。それじゃあ」
沢庵「クワークワックワクワ!貴様らの食い物を全部沢庵に変えてやるクワー!」
赤 「そこまでだ!悪の怪人!」
沢庵「でたな!トリコロール!」
赤 「真っ赤な愛で世界を愛する!トリコロールレッド!」
青 「青い空は自由の空、トリコロールブルー。」
赤 「二人合わせて、正義の味方トリコロール!」
戦A 「すんませーん遅れましたー」
沢庵「ちょっ、ちょっと!今相手の名乗り中だから…」
戦A 「え~早く来いって言っておいてそれヒドくないです?」
沢庵「いや、段取りってもんがあってね?」
戦A 「あ、Bさんおつかれさんでーす。」
戦B 「お疲れ様っす、意外と早かったっすね、遅刻10分なんて。」
戦A 「前の現場近かったんでぇ、なるはやで来たんすよぉ。」
赤 「ちょぉーっと待ってもらっていい?」
青 「なんすか?レッドさん。」
赤 「君…ホワイトだよね?」
青 「えっ?マジ?」
戦A 「そっすよーブルーさんうぇーい!まっさら真っ白皆平等~戦闘員Aだよ~」
青 「うぇーい!」
赤 「いやいやいやうぇーいじゃなくて、なにやってんの?」
戦A 「バイトですよバイト、トリコロールより時給いいんでぇ。」
赤 「えっそうなの?」
沢庵「えっそうなの?」
戦A 「今月使いすぎてピンチなんでぇ、バイト増やしたって感じでぇす。」
青 「え~俺もそっち行こうかなぁ。」
戦A 「来な来な~こっち大分ラクショーよ?」
赤 「目の前で勧誘するな。」
沢庵「ど、どうしますかね?コレ。」
赤 「どうするって…どうしよう。」
戦B 「ちゃんと戦闘してほしいっすねぇ、するとしないとじゃ手当てが全然違うんで。」
沢庵「いやでもこの状況じゃあちらさんもやりづらいでしょ?」
赤 「いや……大丈夫、大丈夫だよな?」
青 「まぁ俺は大丈夫っすけど、ここで大けがさせたらホワイトの代わり居なくないっす?」
赤 「あ、それヤバイわ、マジでヤバイ、赤青鉛筆になっちゃう。」
赤 「……あの、」
沢庵「はい。」
赤 「今日はなかったってことで。」
 

 

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